お宿:HOSTEL NINIROOM
お名前:西濱愛乃(姉)、西濱萌根(妹)
開業:2017年12月
お住い:京都府
京都で開業して3ヶ月のHOSTEL NINIROOMの西濱愛乃さん(姉)、西濱萌根さん(妹)に宿についてお聞きしてきました。
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宿業未経験の姉妹が脱サラしてホステルを開始!
Q:なぜ宿をやることになったんですか?
姉:父が大阪で建築事務所をやってるんですけど、古いビルを再生してデザインのチカラで魅力を取り戻して、その場所を活用するという取り組みを長い間していて知識とか経験が多いんで、ビルを持ってる人からの相談が多いんです。
ここ(NINIROOM)もその一つで、会社で持ってた方が移転した後の空っぽになったこのビルをどう使うか相談に来たのが最初。父は提案したんですけど、父が借りれることになって。私達(姉妹)は宿泊業とか関係なく東京で会社員をやってたんですけど。「こういうチャンスがあるけどやりませんか?」って声がかかって会社員やるのも楽しいけど、大きいチャレンジだと思ってやってみました。
建築は父がリノベーションとかをやってる、私は設計事務所で働いてインテリアを、彼女(妹)がメーカーでPRとか広告とか担当してたので、チームとして始めることになった。
Q:今までホステにル泊まるような旅行経験とかありますか?
妹:東南アジアとか行って宿泊費を抑えて他のものに使いたいっていう旅の仕方をして泊まったことがあるっていう程度。
Q:ホステルを始める前に視察とか行きましたか?
姉:私は数えたら京都も4つか5つ泊まってました。
Q:他の宿に修行とか体験とかしなかったんですか?
妹:父が設計した同じような規模の大阪のホステルのオーナーさんにお願いしたんです。
Q:そのホステルで体験してみてどうでした?
姉:人(他のスタッフ)に引き継ぐのに、毎日違う人が来て同じレベルでやらないとダメじゃないですか。それをいかにシステマチックに共有していくのかすごい考えてるなって思いました。ボードだったり、情報によってはLINEでやったり、情報をみんなでどう共有するのか勉強になりました。
Q:どんな宿を作ろうと考えたんですか?
妹:私達東京でも一緒に住んでたんですけど、今も近くに家借りて二人で住んでるんです。そこにいっぱい友達が遊びに来てくれる感覚で京都にそういう拠点があって集まる場になったら面白いなと。
姉:そういう新しい形を探して二人で考えたコンセプトです。
Q:こだわったところってどこですか?
やっぱり東京で「脱サラして(宿を)やります」って言うと、みんな古民家借りてしっとりやるのかなって思われるんです。この規模になると女性オーナーっていうのめっちゃ少ないと思うんです。この規模でリノベでインダストリアル的ですけど女性っぽい細やかな気遣いがあって、なるべく女性の人に来てもらいたいなっていうのがあった。
ホステルって聞くと男性が使うイメージがあると思うし自分たちもあったし、周りの友達とか泊まったことない人達とかもたくさんいるんですけど、女性二人でやってるし、ハードルが低くなって(そういう人達が)初めてのホステルになればいいなと思ってそういうのを意識しました。
「快進撃」って言葉が似合わないんだけど、快進撃してる感じに見える
Q:オープンしてみてオープン前の予想とのギャップってありますか?例えば「こんなにしんどいの?」とか。
姉:「こんな楽しいの」っていうのいっぱいあります。
姉:ここを自分たちのこだわりを持って作って、このスペースをいいなって思ってくれる人がいて。例えばここに飾っているパネルとかも一時的にコラボレーションしてやってるんですけど、NPOのチャリティに関わってるアパレル会社の人が、この雰囲気と私達のキャラとかに共感してくれて一緒に何かやろうって。
妹:ウガンダの少年の自立を支援するための農園で作ってるコーヒーをここ(NINIROOM)で提供して、このアパレル会社はそのチャリティを集めるためのTシャツをデザインして販売する。それもここで出会ってコンセプトに共感してくれて限定のイベントやろうって生まれた企画。
次もKYOTOGRAPHIE( https://www.kyotographie.jp )って国際写真展があるんですけど、そこに出展される方がただギャラリーを使うんでなくホステルっていう色んな国の人が集まるっていう拠点を使って写真を飾るっていうのが、その人のテーマに合ってるっていうんで、それもここを知ってる知り合いを通しての紹介だったりするんです。
何でもコミュニケーションってネットとかでできちゃうんですけど、ここを一回見せることによって自分なりの解釈で「ここ、こうやったら使えるんじゃないか」って思ってくれる人が自分たちの想像を越えて「こんなんしたいんですけど一緒にやりませんか?」って言いに来てくれるのは場所を持ってる強さ。
Q:ここの立地ってどうなんでしょうか?
妹:私達の場合、ここありきだったっていうのもあるんですけど。ここでよかったなって思ってるのは、京都駅にしても四条にしてもそれこそバブル。同じような規模のホステルもいっぱい建ってるし、わいわいしてる場所じゃないですか。
ここ(神宮丸太町)って長く住んでる人がいたり、ちょっと静かな雰囲気が気に入って小さいお店を開いてるところがポツポツあるんですけど、その雰囲気がここ(NINIROOM)に来る人達の趣味にあってる気がする。
姉:一回目でこのエリア(神宮丸太町)を散策しようって人はけっこうレアかもしれないけど、ここのエリアが好きっていう人もいて。京都の雰囲気が好きでゆっくり過ごしたいっていう人には好かれる。
京都って独特な街じゃないですか。すごい都会なところから、ゆっくりしてて自然もたくさんあって。東京から京都に来る女子旅めっちゃ多いんですけど、私達が東京に住んでた時の周りにも多かったんです。週末にふらっと来る時に私達の部屋に遊びに来て日常に溶け込んで過ごしてもらうっていうのが、ニーズ的にもあうからいいと思う。
京都駅からすごい近いわけではないけど、鴨川があったり、(京都)御所に徒歩で行けたり、平安神宮に行けたり、何からも近いけどうるさすぎない。そういうことを気に入ってレビューとかに書き込んでくれる人達が多いんで、自分たちの気に入ってるところを共感してくれてる人が多いのかな。
Q:宿泊の客層はどんな感じですか?
妹:今は日本人と、だんだん外国人の方も増えてきて半分くらい6:4くらいで日本人がちょっと多いくらいです。
ここのFacebook( https://www.facebook.com/niniroom/ )とか箱庭(http://www.haconiwa-mag.com/magazine/2018/01/hostelniniroom/)さんとかに掲載された時の記事を見て直接予約してくれる日本人が多いです。男女比は半々くらいかな。意外と家族連れも。
春にかけてブッキングドットコムとか予約サイトから外国人が増える感じ。
Q:今は予約サイトはどこを?
妹:だいたい出してます。楽天やじゃらんも出してるけど、そこからも多くないです。
Q:まだ開業3ヶ月ですけどイベントされました?
姉:テスト的に「ここの場所をどう使いますか?」みたいな感じに周りの人たちに声かけて少しづつテスト的にやってる。例えばちりめん山椒屋さんに声かけて、だしのとり方ワークショップみたいなのをやったり。
妹:思いついたらやって、これすごい人気やったから続けてできそうとか。一緒にやってくれそうとか言う人も増えてきたり。
姉:友達4人くらいでお誕生日イベントで一棟借りしてくれて一階と二階でイベント。自分で得意な食べ物系のものを持ち寄って販売したり提供したりっていうイベントを一階でして、外では雑貨屋さんの移動販売を持ってきたり、餅つきを私達が出店したり、二階は手に職のある占い師さんとかカラーセラピストさんとかを一部屋ごとにお店として実際小さい看板とかも作って。
妹:あとは同窓会プラン。京都ってけっこう学校多いから、京都だったらまた帰ってこよって言う人も多く同窓会で集まる。一棟で50人くらい集まって同窓会をするっていう企画されたりしてます。
姉:チャレンジしてみようという小さすぎず大きすぎない規模なんで色々やってみたいことがあります。
Q:やりたいイベントは?
妹:5月にやる予定なんですけど、マルシェとか。そこ(外の土間)空いてるんですけどフル活用できてなくて、(入り口が)全部オープンになるんで中と外を繋げて何かしたいなって思ってます。
姉:地元の人にも好かれる場所作りっていうのは最初っから思ってる。そういう人達がふらっと立ち寄れる場所にこれからなっていけば。まだちょっと工夫が足りないんですけど。
Q:近所の方は来られます?
姉:近所の人誘って案内してくれるおばちゃんとか強い味方が。
Q:今後、場所としてどういう人に集ってもらいたい?目指したい?
姉:ここに住んでる友達のところに訪れた旅行者に、住んでるように過ごしてもらうには、地元の人にも入ってもらいやすくしていきたいし、旅行者にも快適なそれらが交わる場所にしたいなって思ってます。
お昼とかおじいちゃんとか来てくれたり、おばちゃんたちがここでコーヒー飲んでたりするそのローカルな感じも、外からチェックインに来た外国人からすると面白いものだと思う。おばちゃんたちにとっても同じこの空間にいて過ごすっていうのはなかなかない体験だし、ここの場所のイメージになっていったらいいなって思ってます。
Q:オシャレな空間の割には、意外とアットホームなイメージが浮かんできますね。
姉:特に私達が姉妹っていうのと、父が建築に関わってよく出入りしてるとか、母も手伝いに来てくれたりとか、けっこうアットホームな感じが多いんで、そういうのもおばちゃんが入りやすいっていう雰囲気だったりなのかもしれない。
妹:めっちゃアットホーム。よく言われる。泊まった人に言われる。
姉:オシャレすぎて近寄りがたいっていうのは自分達も嫌なんですよ。工業的な感じでもソファとか家具だったりファブリックで暖かい雰囲気を出そうとか意識して色々考えて作った。
Q:これからどんな運営を考えてますか?
姉:知ってもらってもうちょっと稼働率を上げるのが目標です。そういうところもっとガツガツしないといけない。
足りてないのはココだ!
Q:いま募集しているのは?
Q:仕事の分担は、仕事の内容で分けてます?一人が全部こなしますか?
Q:どんなスタッフに来て欲しい?
Q:マネージャー候補は女性がいいんですかね?
私達が前面に姉妹の部屋って言ってるから女性の部屋ですけど、考え方が合えば特に男性でも問題ないかな。スタッフも男性いますし。
Q:経験者の方がいいんでしょうか?
マネージャーは経験者必須かも。
ありがとうございました。最近姉妹でやってるオシャレなホステルができたとちょこちょこと話題に出てくるNINIROOMさんにお話をうかがうことができました。旅行者のニーズやウォンツに媚びるんじゃなくて、自分たちが面白いとか楽しいと思うことをどんどん進めて、共感してくれそうな人達とのベクトルを測っている感じ。いや、巻き込み始めた感じかもしれない。女性はこういう自分が面白いと思うことを得意の分野で進めながらビジネスにしていくのが本当にうまい。こういうのって男性は下手で、論理的に「これやったら儲かる」とか考えがち。まだまだ3ヶ月でそれこそ手探りだと思うけど、自由度が高く姉妹のキャラ次第で、どう展開するのかが楽しみ。


